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平井和正の「近況+」過去ログです。

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 2003/07/11  天使編の妖怪爺は凄悪である


皆さんもお馴染みの七月鏡一さんからサイン本を頂戴した。私はあまり他の作家さんたちにサイン本をねだることはしないほうである。しかし、七月鏡一さんとは奇妙なご縁があって、合作を試みて二晩ほど合宿したり(まだ日の目を見るに至っていないが)今はあからさまにできないが、文筆以外のジャンルでもいろいろあったりするのである。いずれ時期がきたら、発表できると思う。
頂戴したサイン本は傑作「闇のイージス」である。七月鏡一さんの主人公はなんともかんとも絶句するほどの凄い心理外傷の持ち主が多い。私など七月鏡一さんの痛切な作品を読んでいるうちに到底耐え切れずに心理外傷ほぼゼロの主人公のほうへ行ってしまうほどである。七月鏡一さんプラス、漫画家の藤原芳秀さんのサインまでついてきた。「拳児」以来、愛読している漫画家さんである。しかし、「天使編」はものすごいですねえ。殺しの天才少女にはびっくり。
藤原芳秀さん、どうもありがとうございます。

  
 2003/07/05  パックリと戴き


ヤナであります。川の瀬で魚を取る罠ですな。下ってくる魚はあらら、と思う暇もなく、簗簀へと打ち上げられてしまう。なにごとも勢いに乗りすぎると後でしまったあっと思っても、すでに取り返しのつかない事態に巻き込まれている。いい調子で幻魔波動に乗っかっていたりすると、気が付いたときにはもはや幻魔様がにんまりしながら、簗簀に打ち上げられた自分を見下ろしていたりする。
越後へ出かけた私はヤナを眺めながら、魚の運命に思いを馳せたりしたのでした。もちろんヤナでつかまった鮎の塩焼きを召し上がったわけですが、もしかするとこの面相からするとヤナで生け捕りにされた野生の鮎くんではなく養殖物かしら、などと猜疑心を沸き立たせたりしたのであります。
もはや七月。お約束のヤフーオークションが月半ばに予定されています。
あ、いい忘れた。ついにアブダクション・シリーズ]のマスターがアップ、というマイサン、アラタからの報せも舞い込みました。お楽しみに。

  
 2003/07/01  ダウジング(放射感知術)


私はかつて、韓国一のダウジング名人に筋がよいと褒められたことがあり、水脈探知にはずっと興味を持ちつづけてきた。気まぐれバスやwolfguy犬神明編にも砂漠での水脈探知としてダウジングを持ち込んだことがある。つまらない迷信と思ったら大間違い、実に実用的なテクニカルアート、それがダウジングなのだ。この写真に写っている本は、今は入手困難だそうである。できればe文庫に入れたい、そう思うほどドキドキさせる知的興奮を駆り立ててくれる本である。振り子は私が愛用しているもの。都会ではダウジングといっても水道管の位置を発見するのに役立つ程度のものと思われているが、実のところ、地球上いたるところにある地下水脈は[刺激帯]とその筋の名手たちに呼ばれるほど凶悪なもので、建物を壊すわ地上に住んでいる人間たちを病気にするわで、きわめて悪評が高い。水脈が流れている通りの左右に住んでいる住人たち、20年間に癌死者213人、ダウザーに調べてもらうと、癌死亡例の99パーセントは家の地下に刺激帯が確認された。
そもそもこんな本を書庫から引っ張り出して読み始めたのも、サッチャンの親しくしているひとがマンションに引っ越してまもなく体調を崩し、癌を医師に見つけられてしまったからである。
恐ろしい話には違いないが、ベッドをほんの少し移動させるだけで、刺激帯からは逃れられると本には書いてある。皆さん、体調を崩したとき、思い当たることがあったら、ベッドを一メートルほど移動させて様子を見ましょう。


  
 2003/06/30  おかしなムシみつけた


サッチャンが発見した不思議な虫。一週間前は庭の植物にびっしりたかっている[赤い蜘蛛]だった。赤い蜘蛛なんて初耳だが、さっそく写真を撮影する前に、不思議にも全部消えてしまったという。「私が撮影する前に全部消えてしまうかもしれない」と私が口にした通りになってしまった。これって予言だったのだろうか?
今回はサッチャンに教えられるとすぐさま飛んでいった。そいつはとても優雅なゆったりした虫で、逃げ足すらもエレガントだった。ナナフシという名だそうである。まだ植物の茂みで擬態を続けているのだろうか。

  
 2003/06/27  我が家を襲った破壊波動のリスト.


我が家を襲った[破壊波動]の惨状は、サッチャン調べによると、次の通りである。
1) サッチャンのFAX死滅
2) ひらりんバソコン突然死
3) ひらりんエアコン壊滅
4) 居間エアコン壊滅
5) 風呂ボイラー断裂
6) パーソナル・チェアー絶滅
7) アイボ三度目の故障
8) エスプレッソマシン[パボーニ]突然死
9) ひらりん奥歯折損
以上である。これらがわずか二カ月足らずのうちに続々と発生したことで、お馴染みの幻魔破壊波動が襲来したことをようやく認識。幻魔の波動が襲来したのは久しぶりであり、最初、こちらはきょとんとするだけであった。なんといっても被害重大だったのは、奥歯が折損したことだ。歯が折れるなんて初めての経験だ。気がついたら腕や足が折れていた、というのと同じくらいの精神的ショックがあった。
もうひとつ忘れていた破壊波動は、[ビタミンC情報室]に出現した通りすがりの[病気産業の手先]のやくたいもない書き込みだ。心根のネジ曲がったやつはいつだって手先として徴用されることを意味している。皆さん、お互いに自重しましょう。


  

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