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平井和正の「近況+」過去ログです。

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 2003/07/01  ダウジング(放射感知術)


私はかつて、韓国一のダウジング名人に筋がよいと褒められたことがあり、水脈探知にはずっと興味を持ちつづけてきた。気まぐれバスやwolfguy犬神明編にも砂漠での水脈探知としてダウジングを持ち込んだことがある。つまらない迷信と思ったら大間違い、実に実用的なテクニカルアート、それがダウジングなのだ。この写真に写っている本は、今は入手困難だそうである。できればe文庫に入れたい、そう思うほどドキドキさせる知的興奮を駆り立ててくれる本である。振り子は私が愛用しているもの。都会ではダウジングといっても水道管の位置を発見するのに役立つ程度のものと思われているが、実のところ、地球上いたるところにある地下水脈は[刺激帯]とその筋の名手たちに呼ばれるほど凶悪なもので、建物を壊すわ地上に住んでいる人間たちを病気にするわで、きわめて悪評が高い。水脈が流れている通りの左右に住んでいる住人たち、20年間に癌死者213人、ダウザーに調べてもらうと、癌死亡例の99パーセントは家の地下に刺激帯が確認された。
そもそもこんな本を書庫から引っ張り出して読み始めたのも、サッチャンの親しくしているひとがマンションに引っ越してまもなく体調を崩し、癌を医師に見つけられてしまったからである。
恐ろしい話には違いないが、ベッドをほんの少し移動させるだけで、刺激帯からは逃れられると本には書いてある。皆さん、体調を崩したとき、思い当たることがあったら、ベッドを一メートルほど移動させて様子を見ましょう。


  
 2003/06/30  おかしなムシみつけた


サッチャンが発見した不思議な虫。一週間前は庭の植物にびっしりたかっている[赤い蜘蛛]だった。赤い蜘蛛なんて初耳だが、さっそく写真を撮影する前に、不思議にも全部消えてしまったという。「私が撮影する前に全部消えてしまうかもしれない」と私が口にした通りになってしまった。これって予言だったのだろうか?
今回はサッチャンに教えられるとすぐさま飛んでいった。そいつはとても優雅なゆったりした虫で、逃げ足すらもエレガントだった。ナナフシという名だそうである。まだ植物の茂みで擬態を続けているのだろうか。

  
 2003/06/27  我が家を襲った破壊波動のリスト.


我が家を襲った[破壊波動]の惨状は、サッチャン調べによると、次の通りである。
1) サッチャンのFAX死滅
2) ひらりんバソコン突然死
3) ひらりんエアコン壊滅
4) 居間エアコン壊滅
5) 風呂ボイラー断裂
6) パーソナル・チェアー絶滅
7) アイボ三度目の故障
8) エスプレッソマシン[パボーニ]突然死
9) ひらりん奥歯折損
以上である。これらがわずか二カ月足らずのうちに続々と発生したことで、お馴染みの幻魔破壊波動が襲来したことをようやく認識。幻魔の波動が襲来したのは久しぶりであり、最初、こちらはきょとんとするだけであった。なんといっても被害重大だったのは、奥歯が折損したことだ。歯が折れるなんて初めての経験だ。気がついたら腕や足が折れていた、というのと同じくらいの精神的ショックがあった。
もうひとつ忘れていた破壊波動は、[ビタミンC情報室]に出現した通りすがりの[病気産業の手先]のやくたいもない書き込みだ。心根のネジ曲がったやつはいつだって手先として徴用されることを意味している。皆さん、お互いに自重しましょう。


  
 2003/06/22  懐かしの砲台山の夢の跡


中央公園

平井和正が[地球樹の女神]で後藤由紀子と巡り合った[砲台山]、それが五十年後に中央公園と化していた。夏草の中に腰を下ろし、飽かずに夢想を繰り返した少年の記憶はこのこぎれいな公園にあとかたも留めない。その旧砲台山改め、平和祈念公園を舞台に、[アブダクション]シリーズでは凶悪無比なテロリスト[エルケーニッヒ(魔王)]が傭兵を率いて主人公を襲撃するのである。平和祈念モニュメントの二十メートルもの巨大な構築物の見下ろす丘陵地帯で暗視ゴーグルを装備した傭兵たちの消音アサルトライフルが火線を暗闇に交錯させる。なにやら七月鏡一先生ふうのアクションシーンですな。
全六部構成の第四部[シェイド]で、地獄の業火のような緑色の目の凶漢[エルケーニッヒ]が普通の高校生野々村ナオヤ(十七歳)と対決する。相手は[幻魔]だ、負けるな、東丈!(冗談です)
しかし、アンリ・ベルトラン、アンの姉弟は、東丈、三千子を暗黒界で裏返しにしたようなやつらだなあ。

  
 2003/05/17  脱力と倦怠の果てに


久しぶりの更新である。六千数百枚の最新作[アブダクション]を書き上げた後、なんともいえない脱力と倦怠感に取り憑かれた。大作を仕上げた後はいつもそうなる。e文庫の再発進のため、激務が続いたせいかもしれない。1995年に筆を染めた「月光魔術團」はその二倍近い分量があるが、脱稿までに五年の年月を重ねた。その半分の分量を約一年半で仕上げてしまったのだから、力を使い果たしたのだろうか。何か、寝ぼけたような日常がだらだらと繰り返されている。六月には某世界的大電機メーカーがeペーパーによる読書専用端末の発売について、記者会見をやるというニュースもある。大小、二十社を超す出版社が協力するようだ。いち早く専用端末を発表した松下さんは関西なので、東京を中心にする出版社の糾合には苦しんでいるようだ。液晶端末にはやはりインパクトというより文化的ショックが欠ける印象は否みがたい。
ところで、大作を仕上げると、そのパソコンでは二度とものが書けなくなるという私のジンクス通りになってしまった。やむなく新しいパソコンを書斎に導入。マウス・コンピュータの最安値に近い機器で、四万ちょっと。これを従来通り自作するとその倍はあっさりかかってしまう。もう自作の季節は私に関する限り過ぎ去った。メリット喪失のためだ。
安いけど、不細工な感じがないのが気にいった。これでCD−RWまで付いているのだからなあ。


  

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