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平井和正の「近況+」過去ログです。

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 2002/07/02  会場が変わります。開催日時もです。ごめんなさい。


会場が変わります、開催日時もです。ごめんなさい。
実のところ、参加人数が想像以上に大きく膨れ上がり、用意したこれまでの会場では収容しきれなくなりました。「幻魔大戦と私」という講演をやります、と申し出たとたん、状況が一変してしまいました。
会場は七百人から千人収容できる大きな施設であることが必要になります。都心の巨大シティホテル、ということになると、会費は最低でもお一人様一万円は下りません。しかも大きなホテルのパーティー飯はすごくまずく、ほとんど生ゴミと化します。だから、パーティー終わったら、なんかうまいもの食いに行こうよ、とみんなが口々にいいます。
それくらいだったら大規模店の居酒屋でパーティーをやったほうがはるかに美味くて安上がり。しかし、居酒屋の大規模店でも人数の関係で一どきには無理とわかりました。参加人数がどんどん膨れ上がったため、「講演会」に急遽変更、会場も日時も繰り延べして、万全を期することになったわけです。皆さん期待の親善パーティーは講演会後に分散方式
で行います。
もうしばらくお待ち下さい、曜曜社さんはご満足が行くような記念会に致しますといっております。
ところで皆さんに私平井和正からお願いの儀がございます。当日、全国的に集う東京に不慣れな愛読者の方々を道案内し、優しくいたわってくださる博愛に満ちたボランティアの方々を募集したいのです。私平井和正だって未知の都市で西も東も分からずうろうろするのは大の苦手ですぐに帰ってしまいたくなります。応募してくださったボランティアの皆
さん方には、全国津津浦浦から集った参加者を小グループ化してお預けします。そして講演会が終了した後、予約済みの大規模店の居酒屋数店に案内する世話役をお願いすることになります。
更に別口で、募集するボランティアは、講演会会場でのインターネットによる同時中継の技術を持たれた方です。講演会会場はブロードバンドシステムの無線LANが使用可の施設を選定します。腕に覚えのある方、是非ご応募お願いします。(と書いたところで、本城が同時中継すごくお金がかかりますよ、と教えてくれました。ライブカメラで定点観測のスキルを応用できないか、ということで現在調査中です。ご存知の方、ご教示を)
全然会場が決まらないじゃないか、とイライラしていらっしゃった方々、申し訳ございません。講演会会場では売店など出す予定なので、お楽しみが更に増えます。できれば平井和正秘蔵図書などオークションもやりたいです。更に、こういう催しが欲しいというかた、アイディアを是非ご提供下さい。実現可能なのをお願いします。(平井ファミリーのカラオケ競演なんてのはダメッ)

ボランティア志望の方々へ。本城がWOLFGUY.COMにボランティア応募フォームを作成するといっておりますのでよろしく。
出来れば宿の予定がない方にも宿泊先を斡旋できる態勢を考えたいと思っております。
まだまだ細目は決まっておりませんが、取り急ぎ告知をさせて戴きました。

  
 2002/06/17  三千子お姉様


21世紀幻魔大戦の画像がどうしても出てこない。三千子お姉様の画像は苦もなく出てきた。やはり三千子さんは強力である。この画像をご存知のかたもおいでだろうが、山田章博画伯から戴いたものである。ひたすら神秘的で美しい。オーラが迸り出ている。
この素晴らしい絵が山田画伯の画集に収録されないのは、私が秘蔵しているせいなのである。やはり、三千子さんが再登場を希望しているせいなのだろうか。

  
 2002/06/17  21世紀幻魔大戦

実のところ、七月鏡一さんとお会いして美味しいものをご馳走になり、ご機嫌で帰宅し、七月さんから頂戴した新刊「闇のイージス」を読んだ。ご馳走になったからというのではないが、七月さんは物語の構成についてはたいした技量の持ち主である。登場人物の切れ味がよろしい。キャラ次第でマンガは決まる。しかし、構成力がないと、せっかくのキャラも生かせない。小道具の使い方もめちゃうま。ああ、おれも「デスハンター」の原作を書いた時、もう少し小道具に工夫を凝らせばよかった、などと手遅れなことを考える。主人公の田村俊夫は義眼と義手の持ち主なのだが、ひねりが足りなかった。
そこまで考えた時、なんの脈絡もなかったが、「真幻魔大戦」の続編が書けそうな気がしてきた。二十年間、そんな気になったことは一度としてなかったのである。
そうだ、作家生活四十周年の出版記念会で「幻魔大戦と私」という講演をやろう、と更に飛躍した。山本周五郎先生は四十年の作家生活で只一度の講演をおやりになり、まだ学生の私はその稀に見る貴重な講演をこの耳でしっかと聞き、水に見せかけたウィスキーを山本周五郎先生がぐびり、と飲まれるさまを目撃したのである。
そうだ、私も生涯に只一度の講演をやろう。「幻魔大戦と私」というタイトルで。そしてあわよくば「21世紀幻魔大戦」を書いてやろう。しかし、あの膨大な幻魔大戦シリーズをすべて読み返さねばならない、それがネックだ。しかし、せっかく言霊が訪れてくれるのだったら、書かない手はない。というわけで私の心は千々に乱れるのである。
  
 2002/06/08  ラ・ゴロンドリーナ(すばらしいメキシコ民謡で、自分の魂をツバメに託した歌であります)


ちょっと珍しいものを。
ツバメは珍しくないが、ツバメの水浴を目撃した人は珍しいのではないか。先日、強烈な雨が降ったときのこと。まさに豪雨であった。他の小鳥はもちろん大型のカラス、鳶までがあっという間に姿を消した。ただ一羽だけ電線に止まっている小鳥がいる。この猛烈な土砂降りの雨にたじろぐ気配もない。カメラの望遠レンズを向けてみると、ご覧の通りのツバメであった。何をやっておるのか、体操をしているようである。よくよく観察するとツバメは豪雨のシャワーを浴びているのであった。心地よさげに翼をあげたり下げたり、体をねじったり、シャワーの快感を満喫しているのであった。
ツバメは何千キロもの旅をする鳥だ。太平洋の真っ只中で強烈なスコールの真っ只中に飛び込むこともあるだろう。このツバメも平気平気、慣れてます、というに違いない。時計を見ると三十分も豪雨の中でシャワーを楽しんでいたことがわかった。
それにしてもツバメという小鳥は、この小さな体で陸地も見えない大海原の上を何千キロも飛んでいく。なんという壮大な肝っ玉だろう。それを思うと、人間て言う日常的存在が、なんとなくみすぼらしく思えてくる。けちくさい根性を匿名という覆面で隠すハッカー諸君、ツバメ諸君に恥ずかしくないようにもっと壮大な生き方をしなされや。
  
 2002/06/01  スパイダーマンその青春彷徨


今、実に多忙なのである。人に遭う仕事が立て続けに生じて、その合間を縫うように執筆を続ける有様だ。まことに不本意だが、人生にはリズムというものがあり、可能な限り、対人関係を避けている私にも回避ができない状況が生まれてくる。
小説が快調に進む時は、それに全力集中するのが私のモットーであり、対人関係を極限まで整理したのはそのためだ。それでもなお避けられないのだから、これは運命的なものであろうと思う。
執筆中の小説にどっぷり漬かっているのが、作家の私にとって最大の仕合せだ。どんな重要な仕事であろうと、断然執筆を優先してしまう。言霊が急かしているのだから、他のメールの返事を書くとかFAXの問い合わせに答えるとか、一切ネグってしまうのは致し方ない。不義理に不義理を重ねることで、私の創作ペースは成立しているのだ。
話変わって、巷では映画の「スパイダーマン」が大人気であるらしい。私はもちろん未見だし、この先も見る気はない。あのグロなスパイダーマンのポスターを見るとうんざりしてしまうのである。初期のテレビアニメには科学知識のないライターが、月面で銃声がとどろいたり、宇宙空間でパラシュートが開くようなとんでもないことを平然とやっていた。子供だまし、と昔からいっているが、あのスパイダーマンというのも明らかにその種のものだからだ。ファンタジーと言葉を曲げるのもおぞましい。それゆえ、この先、スパイダーマンに関しては一切言及しない。
久方ぶりに、今は大家と世評に高い池上遼一さんの新作スパイダーマンを拝ませて戴いた。やっぱり昔の小森ユウとは全然別人である。青春彷徨のさなかにあったひよわな少年、小森ユウの何かに堪えているような、見ているのがつらくなる表情とは違う。当時作家的衰運期にあった私自身のつらさと重なる青春彷徨は、もう遠い過去のものだが、今だって私は手探りで小説を書きつづけているのだから、おなじことか。小説を必死に書きつづけることで救われているのだからなあ。

  

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