2002/06/08
ラ・ゴロンドリーナ(すばらしいメキシコ民謡で、自分の魂をツバメに託した歌であります)
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ちょっと珍しいものを。 ツバメは珍しくないが、ツバメの水浴を目撃した人は珍しいのではないか。先日、強烈な雨が降ったときのこと。まさに豪雨であった。他の小鳥はもちろん大型のカラス、鳶までがあっという間に姿を消した。ただ一羽だけ電線に止まっている小鳥がいる。この猛烈な土砂降りの雨にたじろぐ気配もない。カメラの望遠レンズを向けてみると、ご覧の通りのツバメであった。何をやっておるのか、体操をしているようである。よくよく観察するとツバメは豪雨のシャワーを浴びているのであった。心地よさげに翼をあげたり下げたり、体をねじったり、シャワーの快感を満喫しているのであった。 ツバメは何千キロもの旅をする鳥だ。太平洋の真っ只中で強烈なスコールの真っ只中に飛び込むこともあるだろう。このツバメも平気平気、慣れてます、というに違いない。時計を見ると三十分も豪雨の中でシャワーを楽しんでいたことがわかった。 それにしてもツバメという小鳥は、この小さな体で陸地も見えない大海原の上を何千キロも飛んでいく。なんという壮大な肝っ玉だろう。それを思うと、人間て言う日常的存在が、なんとなくみすぼらしく思えてくる。けちくさい根性を匿名という覆面で隠すハッカー諸君、ツバメ諸君に恥ずかしくないようにもっと壮大な生き方をしなされや。
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