2002/02/02
籠の中の鳥は
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我が家の庭先にやってくる野鳥はサイズ順にいうと、鴉(一番憎憎しい暴力団)鳩(鈍感)鵯(ヒヨドリ、愛嬌ある喧嘩好き)椋鳥(徒党を組む愚連隊)雀(群れを成して訪問、横並びの典型、一羽がパニくると全員に波及)目白(愛くるしいのに大胆不敵。サッチャンが庭に出てきても平気)。サッチャンのお気に入りはなんといっても目白でカップルはメイちゃんとジロちゃんと名前までついている。雀は朝一番に押しかけてきて電線に目白押しになり、黙々と給餌を待つ。入り乱れてついばむが目白が混じっていても気にしない。サッチャンの目の敵はもちろん鴉。ついで椋鳥。徒党を組んで他の小鳥を追い払う暴力団と愚連隊だから。椋鳥もカラスの一族である。下品で声が悪く、暴力性が共通する。そして鳩。大食いで雀二十羽分を食らってしまう。雀たちがあぶれてウロウロしているのが憐れ。最大のお気に入りはなんといっても目白にとどめをさす。可憐で大胆。この組み合わせは蠱惑なのである。 画像の鳥籠は、大食いで下品で凶暴な連中を締め出す仕掛けだ。恐れを知らない目白は図体のでかい連中の入れない隙間からするりと入り込み、大好物の蜜柑をついばむ。雀たちは果物に興味がないので、事実上独占である。他の連中はなんとかして食らおうと逆さまにぶらさがったりして、くちばしを突っ込むがうまくいかずキーキーわめく。目白の幸せはわれわれの幸せでもある。他にコゲラという野鳥も訪れるが、何をしているのかさっぱりわからない。
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