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平井和正の「近況+」過去ログです。

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 2002/01/15  ブッシュ大統領とプレッツェル


この正月は、元日から仕事を始めてすでに二百枚以上書き進めた。最新作はすでに六百枚を超えているはずだ。「気まぐれバス」の第二弾なのだが、ストレートな続編にはなっていない。読者の予想を常に裏切ることを生き甲斐にしている作家なのだ、この私は。ウルフガイシリーズでは少年犬神明が全然登場しない作品で読者たちの顰蹙やら怒りやら買ったこともあるが、今回はあれほど極端ではない。画像はテルちゃんが愛用している電子辞書。不明な言葉はあっという間に検索できるので、テルちゃんは手放さない。それほどコンパクトで優秀な辞書なのだ。広辞苑、百科事典のマイペディア、英和、和英と入っている。ウチのサッチャンサマが同じことをやっているので、小説にも流用した。ブッシュ大統領がテレビのアメフト観戦中、「プレッツェル」を喉に詰まらせて失神、ソファから転がり落ちた、という新聞記事で、早速「プレッツェル」を調べた。pretzel:ねじ巻き形の塩味のビスケット、ビールのつまみとある。またひとつ賢くなったというのが、サッチャンサマの口癖。私自身もパソコンの辞書類が不要になってしまった。この電子辞書がカラー化してe文庫が読めるようになったらどんなにいいだろう。PDAなんて要らないよ。

  
 2002/01/08  我が家のぬいたち


ぬい、とくると新井素子ちゃんだが、我が家にもぬいたちがいる。ぬいぐるみの類には何の関心も持たない私も、このぬいたちの一部とは心が通じる。「信頼のまなざし」と私が名づけた芸は、「影姫」と名づけたアライグマが私の顔をじっと見上げるポーズで来訪時の高橋留美子さんを抱腹絶倒させた。
アライグマのぬいたちは何時の間にか増殖を遂げたもので、全部名前がついている。全部暗記していたのだが、今となると自信がない。このアライグマ、生産中止になってくれなければ、今ごろ数百頭が我が家を選挙してひしめきあっていたかもしれない。それくらい僅かな間に増えた連中なのだ。
ぼのたちはだいぶ後から来た連中で、今はすっかり色あせてしまった。この写真の当時はまだ新米だったのだ。彼らはぜんぜん芸を見せなかった。ぬいには芸達者と無芸と二通りいる。


  
 2002/01/01  謹賀新年


全国的に正月が襲来したようだ。まだ元旦が来ない人々もおいでだろうが、ともかく新年おめでとうございます、とご挨拶申し上げる。
といっても私には盆も正月もない。デスクの板に張り付いて執筆にいそしんでいる。そのうちに巨大牡蠣の出来上がりだ。
昔の正月はどうだったか、というとやはり同じことをやっていた。貧乏暇なし、というが、作家の私にも暇がないのである。たぶん生涯に三百六十冊、本を出さねばならないという思いが刷り込みされてしまったのであろう。まだまだ先は長い。皆々様も長生きしてお付き合いくだされたく。
古い写真シリーズ、正月にふさわしいショットを見つけた。後にも先にも和服で正月を迎えたのはこの時だけ。サッチャンが抱いているのは若かりし頃のマイサン、アラタであります。私の着物がつんつるてんなのは納得が行かない。ちゃんと仕立てたのだから。私の背丈が一夜にして伸びたのであろうか。
これでもカラー写真である。三十有余年のうちに褪色してしまった。場所は東京都練馬区石神井台で子供たちの生家であり、懐かしい故郷であるらしい。摩利の姿が見えないのはまだ生まれていないから。
  
 2001/12/30  欠ければ満ちるは世の習い


近況+に集う人々の協力を得て、約束の「スリム&ファット」の画像の組み写真をでっちあげた。それはまさしくでっち上げたというしかないほどの拙さで、二度目の試みは失敗してしまったのだから、その技術力は押して知るべしである。
一目見て大笑いするのが正しい鑑賞法であると保証する。私は過去四十年に渡って、月の満ち欠けのように肥満と痩身を繰り返してきたのである。最高にうまく行った時の痩身法はなにやら家畜の飼育法から出たという代物で、階段の昇り降り日に十数回を組み合わせてデニムを着られるほど痩せた。もっとも長続きしないのがダイエットであって、欠ければ満ちるのが世の習い。仕事が繁忙になると同時に、ダイエットの努力も打ち切られ、まるまると月満ちるという結果を迎えるのであった。
画像組み合わせにご協力戴いたknnnさん、ゆきおさん、山田健司さんに感謝します。
次回のアップの予定は元日ということで、よい年をどうぞお迎え下さい。


  
 2001/12/28  古い写真の掘り出し物


近況で募集したところ、古い写真が見たいという要望が目についた。古い写真、と一口に言っても私はその種の整理整頓が苦手なので、多大なエネルギーを捜索にかけなければならず、新作に全力投入する時の私は作家頭になっているので、目の前にあるものさえ見えなくなる。
で、サッチャンがたまたま発見した古い写真の中で面白そうなものをアップすることにした。場所は昔住んでいた練馬区の石神井公園、撮影者はご近所に在住していたSF作家クラブ仲間の高斎正氏、氏名不詳の大きな蝦蟇。ミソはダイエットで見違えるような痩身と化した平井和正氏。それ以前の巨大達磨男と化した平井和正氏と組み写真にしたいのだが、やり方がわからない。どなたかご教示下さい。使用しているソフトはPaint Shop Proなのだが、バージョンは4・2Jと古い代物。
肥満とダイエットは何度も繰り返したが、この時のダイエットの動機は、北海道在住の荒巻義雄が来宅した夜、心臓発作を起こしたこと。荒巻氏を送る道すがら見上げた夜空に巨大な満月がかかっていたことを記憶している。ははっ、私の肥満と痩身は、やっぱり月の満ち欠けに関係があったのか。


  

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