2002/01/01
謹賀新年
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全国的に正月が襲来したようだ。まだ元旦が来ない人々もおいでだろうが、ともかく新年おめでとうございます、とご挨拶申し上げる。 といっても私には盆も正月もない。デスクの板に張り付いて執筆にいそしんでいる。そのうちに巨大牡蠣の出来上がりだ。 昔の正月はどうだったか、というとやはり同じことをやっていた。貧乏暇なし、というが、作家の私にも暇がないのである。たぶん生涯に三百六十冊、本を出さねばならないという思いが刷り込みされてしまったのであろう。まだまだ先は長い。皆々様も長生きしてお付き合いくだされたく。 古い写真シリーズ、正月にふさわしいショットを見つけた。後にも先にも和服で正月を迎えたのはこの時だけ。サッチャンが抱いているのは若かりし頃のマイサン、アラタであります。私の着物がつんつるてんなのは納得が行かない。ちゃんと仕立てたのだから。私の背丈が一夜にして伸びたのであろうか。 これでもカラー写真である。三十有余年のうちに褪色してしまった。場所は東京都練馬区石神井台で子供たちの生家であり、懐かしい故郷であるらしい。摩利の姿が見えないのはまだ生まれていないから。
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