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平井和正の「近況+」過去ログです。

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 2001/10/17  ストレンジ・ランデヴーついに刊行


発売日前日に「ストレンジ・ランデヴー」の見本が届いたので、アップする。今度こそ、間違いなし。巻末の完全版に関する告知をご一読戴きたい。これが掲載されるまで、正直いろいろあったのである。それはともかく、新作として短編小説を書くのはなんと三十年ぶりなのである。つくづく我ながら極端な作家であることよなあ。ところで、最新作、本城にDTPでゲラを出して貰った。もし「地球樹の女神」のハードカバー第一巻をお持ちの読者さんは、あれと同じ分厚さの本が四冊並ぶところを想像して戴きたい。1990年代前半の「地球樹」の後、ハードカバー、久しく出していないんだな。
  
 2001/10/12  画面と全然関係ないけれど、e文庫エイドが始まります


画像は湘南モノレールである。適当な画像が見当たらず、十ヶ月ぶりにアキバへ出かける時に乗ったモノレールの写真にした。執筆に集中するため、今年正月から極度に外出を控えたためだ。私にはジンクスがあって、大作を仕上げると言霊が使い切ったようになり、同じワープロでは新しい小説が書けなくなる。頑張って努力するより、ワープロ、パソコンを換えたほうが手っ取り早い。最新作は普通の出版のやり方だと約八、九冊分になる。これをe文庫エイドと名づけて経営の危機に直面しているe文庫救済に用いたい。どんなやり方をするかは未定だが、e文庫がクラッシュしてしまってはどうにもならない。出来る限り急がねばならない。その節はみなみなさま、よろしくご協力下さい。書き上げたばかりの最新作、近々タイトルを含めて、お知らせするつもりだ。お楽しみに。さて久しぶりにアキバでマザーボードやPENTIUM4を購入した。私の場合二年ごとにCPUの速度を倍にする慣わしだ。インテル純正付属の巨大なヒートシンクつきファンに驚く。ヒートシンクとCPUのコアが少し浮いて離れていると、一瞬にしてCPUが黒煙をあげて燃え尽きたりするというから、油断がならない。電源は最低でも300ワット必要とか。まったくワープロにそんな大パワー、必要ないです。
  
 2001/10/04  ああADSLの幻よ。


この一週間、ADSLに明け暮れた。at−niftyとe−accessだ。マイサンのアラタがやってきて二日間せっかくの休みを棒に振って設定してくれた。開通した日は九月二十七日。午前中にADSLのランプがモデムに点灯。ところが無線ルーターの設定に手間取っている間に(サッチャンは一階でノートを使っているため)ADSLのランプが点滅を始めた。悪い予感がしたのはこの時だ。果たして、点滅から点灯へ合間を縫って無線ルーターの設定は無事終わったものの、喜びも束の間点滅の時間がどんどん延び始めた。その夜は朝方まで点灯していたが、それを最後に二度と点灯はしなかった。使えないモデムを呆然と眺めて過ごした一週間の後、諦めてケーブルテレビののJ−COMに申し込み、こっちはあっという間に技術者がやってきた。それが今朝の午前中。その日の朝刊にat−nifty(e−accessこみ)が繋がらないのでブロバイダー料金を払い戻すと言う記事が載っていた。やっぱりなあ、と嘆息。初日に繋がったのが悪かったな。全然繋がらなければ、即刻解約したろうに。ところでJ−COMだが、ルーターが使用禁止で、繋ぐパソコンごとに別料金を取る。なんだかため息が出るなあ。ところでサッチャンの一階のノートには多分繋がらないだろうと悲観的になっております。J−COMのユーザーがこの文章をお読みでしたら、そのあたり教えてくだされたく。(前夜遅くアップしようとしたところ、失敗。再度の挑戦です。J−COM、1・2BPS出ているらしい。嘘みたいだ。信じられん。
  
 2001/09/20  マル由さんから元気な便り


岡山のマル由さんから手紙が届いた。先日、私たち夫婦が病床を見舞ったお礼状である。その元気さには驚くと同時に喜んだ。マル由さんの許可を得られたので、画像を公開する。三人の真中が案内の労をとって戴いたメイパパこと大澤さんである。メイパパは営業用大型冷蔵庫のような人物を想像していたが、見事外れ。天然パーマだが、男前と言ってもよい礼儀正しい真摯な好青年である。マル由さんは病床にある人とも思えない精気に満ちている。南極越冬隊(えらく古い)みたいな髭とくりくりした瞳が印象的だ。
そのマル由さん、メガビタ点滴が行われるようになり、食欲増進、奥様の差し入れたたこ焼きを一函、全部平らげてしまったとのことだ。無茶をさせないように、と白田博士が奥様に注意したそうだが、その元気さを素直に喜びたい。
マル由さんが退院したら、再び岡山を訪れて観光案内をメイパパ、マル由さんにして頂く約束だ。その日を楽しみにしています。

  
 2001/09/17  新刊がやっと出ます


久しぶりの新刊であります。本来なら「幻魔大戦DNA」篇十三巻が昨年から今年にかけて集中豪雨的に出版されていたはずなのだが、版元がコケて悪夢に変わった。作家にとり、版元が潰れるほど恐ろしい悪夢はまたとないのである。十三冊の本を営々と書きつづけて二年間。それが壊滅すれば、経済崩壊が始まる。スタンダード・タイプの作家なら執筆に七年以上かかるだろう。すべての努力が水の泡。
昨年は破局の年だったのだが、気を取り直して長編と短編集、及び最新作の執筆に取り掛かった。その最新作、冬が到来する前には完結しているだろう。
で、その「作品集」がこれ。掘り出し物に入れた「ストレンジ・ランデヴー」が大好評だったので、更に中短編を二作書き下ろして一冊にまとめた。「鏡の中の少女」「待っている」の二作が新たな書き下ろしだ。私という作家に取り憑いている時間の短絡感覚をテーマにしたものだ。必見のあとがき、集英社さんの特別のご好意を得て、自主出版「完全予約版幻魔大戦DNA」の出版告知を許可して戴いた。本当に大変ないきさつがあったのである。企画自体が潰れるところだったのだ。
作家にとって、本が出せない時代、氷河期の到来だ。この二年ほどで作家同士の献本は激減した。一桁落ちたのだ。この自主出版、時機を得て意外に広まるかもしれない。
それにしてもアメリカの悲劇、サッチャンからアメリカで恐ろしいことが起こった、と知らされた瞬間、あっ、核テロと直感した。直感が外れて本当によかったなあ。

  

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