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平井和正の「近況+」過去ログです。

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 2001/10/04  ああADSLの幻よ。


この一週間、ADSLに明け暮れた。at−niftyとe−accessだ。マイサンのアラタがやってきて二日間せっかくの休みを棒に振って設定してくれた。開通した日は九月二十七日。午前中にADSLのランプがモデムに点灯。ところが無線ルーターの設定に手間取っている間に(サッチャンは一階でノートを使っているため)ADSLのランプが点滅を始めた。悪い予感がしたのはこの時だ。果たして、点滅から点灯へ合間を縫って無線ルーターの設定は無事終わったものの、喜びも束の間点滅の時間がどんどん延び始めた。その夜は朝方まで点灯していたが、それを最後に二度と点灯はしなかった。使えないモデムを呆然と眺めて過ごした一週間の後、諦めてケーブルテレビののJ−COMに申し込み、こっちはあっという間に技術者がやってきた。それが今朝の午前中。その日の朝刊にat−nifty(e−accessこみ)が繋がらないのでブロバイダー料金を払い戻すと言う記事が載っていた。やっぱりなあ、と嘆息。初日に繋がったのが悪かったな。全然繋がらなければ、即刻解約したろうに。ところでJ−COMだが、ルーターが使用禁止で、繋ぐパソコンごとに別料金を取る。なんだかため息が出るなあ。ところでサッチャンの一階のノートには多分繋がらないだろうと悲観的になっております。J−COMのユーザーがこの文章をお読みでしたら、そのあたり教えてくだされたく。(前夜遅くアップしようとしたところ、失敗。再度の挑戦です。J−COM、1・2BPS出ているらしい。嘘みたいだ。信じられん。
  
 2001/09/20  マル由さんから元気な便り


岡山のマル由さんから手紙が届いた。先日、私たち夫婦が病床を見舞ったお礼状である。その元気さには驚くと同時に喜んだ。マル由さんの許可を得られたので、画像を公開する。三人の真中が案内の労をとって戴いたメイパパこと大澤さんである。メイパパは営業用大型冷蔵庫のような人物を想像していたが、見事外れ。天然パーマだが、男前と言ってもよい礼儀正しい真摯な好青年である。マル由さんは病床にある人とも思えない精気に満ちている。南極越冬隊(えらく古い)みたいな髭とくりくりした瞳が印象的だ。
そのマル由さん、メガビタ点滴が行われるようになり、食欲増進、奥様の差し入れたたこ焼きを一函、全部平らげてしまったとのことだ。無茶をさせないように、と白田博士が奥様に注意したそうだが、その元気さを素直に喜びたい。
マル由さんが退院したら、再び岡山を訪れて観光案内をメイパパ、マル由さんにして頂く約束だ。その日を楽しみにしています。

  
 2001/09/17  新刊がやっと出ます


久しぶりの新刊であります。本来なら「幻魔大戦DNA」篇十三巻が昨年から今年にかけて集中豪雨的に出版されていたはずなのだが、版元がコケて悪夢に変わった。作家にとり、版元が潰れるほど恐ろしい悪夢はまたとないのである。十三冊の本を営々と書きつづけて二年間。それが壊滅すれば、経済崩壊が始まる。スタンダード・タイプの作家なら執筆に七年以上かかるだろう。すべての努力が水の泡。
昨年は破局の年だったのだが、気を取り直して長編と短編集、及び最新作の執筆に取り掛かった。その最新作、冬が到来する前には完結しているだろう。
で、その「作品集」がこれ。掘り出し物に入れた「ストレンジ・ランデヴー」が大好評だったので、更に中短編を二作書き下ろして一冊にまとめた。「鏡の中の少女」「待っている」の二作が新たな書き下ろしだ。私という作家に取り憑いている時間の短絡感覚をテーマにしたものだ。必見のあとがき、集英社さんの特別のご好意を得て、自主出版「完全予約版幻魔大戦DNA」の出版告知を許可して戴いた。本当に大変ないきさつがあったのである。企画自体が潰れるところだったのだ。
作家にとって、本が出せない時代、氷河期の到来だ。この二年ほどで作家同士の献本は激減した。一桁落ちたのだ。この自主出版、時機を得て意外に広まるかもしれない。
それにしてもアメリカの悲劇、サッチャンからアメリカで恐ろしいことが起こった、と知らされた瞬間、あっ、核テロと直感した。直感が外れて本当によかったなあ。

  
 2001/09/12  がんばれがんばれ、マル由さん


サッチャンと岡山を訪ねた。病床に伏すわがサイトの常連マル由さんを励ますためである。病院は小奇麗な新築間もない大きな建物である。病院が移転してしまっていたので、案内役を買って出てくれたメイパパ大澤さんも探し当てるのに戸惑っていた。メイパパさんのレポートがあるので、多くは書かないが、マル由さんは気力十分だった。皆さんの励ましに大変感謝していたことを書き添えたい。しかし、残念なことに、日本の医学界ではメガビタミンはいまだ常識ではない。ポーリング博士が危惧する通り、入院して手術などもっともメガビタミンが必要な時に、補給を絶たれる恐れが付きまとうのである。
サイトの常連の白田博士が主治医にメガビタミンの資料を送るなど援助して下さっているが、いまだに結果は吉と出るか凶と出るか定かではない。もし凶と出た場合はメイパパ大澤さんの肝いりで、主治医にメガビタミン使用の嘆願書を送る運動を起こしたい。もちろん私も率先して嘆願書を書きます。その節はみなさんどうぞよろしく。
病床のマル由さんと記念写真を撮ったが、許可を戴いていないので、代わりに翌日平癒祈願のため詣でた出雲大社でのショットを一枚披露したい。今回の旅は、驚くほどの好天に恵まれ、台風接近で帰宅を延ばさなければならないかと思われたが、台風は私たちが羽田に帰りつくまで待ってくれたのである。晴れ男の名声を内田勝さんと競えるのではないかと思う。
マル由さん、がんばれ。神様もこっちの味方をしてくれています。若くて綺麗な奥様と二人の可愛い小学生のお子さんたちのためにも生き抜いてください。

  
 2001/09/01  夏の終わりに


この夏は酷暑で、夏に弱い私はどこかへ逃げ出そうかと本気で悩んだほどだ。その負け犬思考を一転させて、酷暑に一夏挑む気になったのはご存知の通り。本城のルナテックが新作切れでいよいよ危なくなったと聞き、最新作をのんびりと執筆も出来なくなった。それがチャレンジサマーの一因でもあるのだが、いやもう一夏、死に物狂いで書きました。休みは全然取れなかったな。
読者の皆さんのご尽力を得て、ルナテックはなんとか飛行してきたが、大手の出版社の電子出版商売は赤字続きで惨憺たるものらしい。理由はいろいろあるが、所詮本気でやっていないので、個人商店のルナテックの足元にも及ばないということになるのだろう。私平井和正も本城も本気でやってきた。だが、それにも限界がある。新作を安定して供給できなければ、覿面にルナテック号は失速するのである。
個人商店のルナテックに対するマスコミの扱いはまことに冷たい。しかし漫然と商売している大手出版社に比べ、狙いを定め足腰を鍛えてきたことは間違いないので、今に飛躍の機会に恵まれるだろう。これも一重にルナテックを後押しして下さる読者の皆様のお陰である。他の電子出版社には読者パワーの熱い推進力はないのだ。
上の画像は、その熱い読者パワーに支えられている漫画家まつもと泉さんのフルカラー漫画集。まつもとさんは数年前から体調を崩して、新作を手がけられない。生死にかかわらず、新作が停止した作家は速やかに忘却の河へと押し流されて行く運命にある。読者パワーの有無は作家の生死を分ける。まつもとさん、早くカムバックして、懸案の黒船漫画を再開して下さい。しかし、フルカラーと言うのは実に迫力があるものです。e文庫の「月光魔術團」の成功はそこにある。

闘病中のマル由さんから色紙のお礼状を戴いた。持ち前の明るさが救いである。この秋、岡山へお見舞いに参じることをお約束した。メガビタで頑張り抜こう、マル由さん。
  

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