2001/08/13
夏枯れにはピリカラ料理を
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夏枯れ、ひどい夏枯れである。どこもかしこもサイトは人影なし。この旧盆時期はまるで人が死に絶えたみたいに閑散としている。人類大絶滅の時は全世界でこんな感じか。 夏枯れで食欲不振の時は、ピリカラに限るとサッチャンが言った。 で、今回のご紹介は筒井康隆大先生の最新刊だ。筒井さんのサイトでちらと見かけたのがもう四、五年前になるこの「天狗の落とし文」、やっと本にまとまった。ピリカラ作家と言えば、やはり筒井康隆にとどめをさす。昔は「がちゃ文屋」「奇天烈人間」など肺腑を抉る警句で余人を寄せ付けなかった。奇天烈サンと言えば、ネットの世界でもいまだに全盛である。自前の脳で電波を受信したりするが、こっちのほうはいささか不気味でも実害は乏しい。「がちゃ文屋」は時折、わがサイトにも出現し、筋の通らぬ屁理屈を排○するので鼻摘みになる。「天狗の落とし文」、献本されたから、と言うわけではないが、やはり笑えます。筒井さんと私平井和正の麻雀のくだりはまったく記憶になかったが、やはり笑えたのであった。しかし、ソーメンや冷麦ばかりでは夏負けしますよ。ピリカラ料理で精をつけては如何?
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