2001/06/12
昔の「幻魔大戦全集」
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完全予約版のアナウンスが手間取っている。概略は決まっても細部を詰めて行くと、思わぬ齟齬が見つかるのである。俺が別口の出版社とダブルヘッダーをやっていで、疲れていたせいだ。駿台曜曜社さんも完全予約版は初めての試みなので、戸惑いもある。どれだけ予約が集まるか、見当もつかないのである。不吉な予想だが、予約が集まらず企画自体がコケたとしても恨まないでほしい。もともと「月光魔術團」は全三十七巻、という長すぎる小説であった。しかも版元が二度に渡ってコケた。長すぎる小説を、最初から出版し直す出版社を探すのは、この超不況下では困難というより不可能に近い。今後、更に不況は深まる状況にあるから、この長すぎる小説の出版は、今回の完全予約版が最後のチャンスかもしれない。大量出版の場合は何万部も刷るので、コストは低下するが、小部数の場合はコストが高くなるのは避けられない。完全予約版以外に出版の道はないのである。価格は高いがその代わり付加価値を沢山つける。その付加価値である特典がお気に召せば幸いである。 ご覧の画像は、十数年前に徳間書店で出した「幻魔大戦」全集である。全巻の購入者にはケース及び付録の冊子「女神変生」の分冊を納める特製バインダーを特典とした。未発表の最新作「女神変生」が特典になったので、大人気だった。こんなことを平気でやってのける作家は俺ぐらいだろう。 今回はどうだろうか? 細部を詰めてから順次発表するのでお待ち戴きたい。
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