| admin |


平井和正の「近況+」過去ログです。

全293件。5件ずつ表示。

INDEX表示ウルフガイ・ドットコム
[ 38/59 ]
 2001/05/25  やっぱり紙の本が欲しいっ


五年がかりで書き上げた「月光魔術團」全三十七巻、残すは来月刊行の最終巻を残すのみ。いつになくしんみりする。作家としてこんなに執筆を楽しんだことはまたとない。沢山の登場人物たちはいつまでも俺の心に住み着いたまま残留し、お陰で新作をなかなか書けずに困った。こんなことは作家になって四十年、初めてのことである。
もしこの作品が、電子ブックのパイオニアとしての活動に恵まれなければ、今ごろこのウルフガイ・ドット・コムというサイトは存在しなかったろう。電子出版の神様が助けてくれたのだ。デジガミ様って本当に存在するかもしれないぞ。
「月光魔術團」三十七巻は、紆余曲折はあったものの、とにかく無事に完結する。折りしも出版業界の空前の超不況の大波を受けて、「幻魔大戦DNA」編のペーパーメディアによる出版は中途で打ち切りになった。なんたる悲運、などと俺は一瞬も思わなかった。これは電子出版を本格的軌道に乗せる絶好のチャンスではないか。商売下手の本城は必ずしも上昇気流に載せることはできなかったようだが、電子出版というニュー・メディア自体が世間の注目を集める機運を招いたことは間違いない。俺が収益を独り占めすれば、電子出版で四千万円がとこ稼いだ、ボロ儲けではないか、と嫉妬深い同業者たちは色めき立つであろう。とにかく他の電子出版社でやっている作家たちは俺の収益の足元にも寄りつけないのだから。年間の収入が二、三百万円ぐらいしかなくなってしまった作家たちは、雪崩を打ってルナテックに殺到する、なんてことが起こるかどうかは知らん。しかし、電子出版の未来は洋々としている、とだけは言える。
ところで、中途打ち切りになった「幻魔大戦DNA」編を、完全予約制少数限定出版の豪華版で出版望むという出版社が出現。予約を近々募集開始ということだ。なぜ完全予約制にするかといえば、返本率はすでに数年前から五十パーセントを超え、売れない在庫を抱えることが出版社の死命を制するからだ。要するにこの危機を乗り越えなければ大方の出版社は(大出版社も)倒産必至なのだ。在庫を抱えずに本を出すには、予約制しか手段は残されていない。そんな説明を受けて、俺は好意的な返事を与えた。素晴らしい本づくりを約束してくれれば、俺も協力は惜しまないつもりである。
  
 2001/05/24  手作りカレンダー、にーながすごく綺麗だぞ


泉谷さんからバースディー・プレゼント

イラストレーターの泉谷あゆみさんから手作りカレンダーを貰ったので、披露する。五月から十二月まで計四枚の豪華月光魔術團美少女カレンダーである。(俺の生まれ月が五月だからで、一月だったらよかったのに)泉谷ファン垂涎の人気ダントツ、にーなこと蜷川玲のただならぬ美しさ、とくとご覧下され。デジカメで撮影したもんで、深みのあるブルーが寝ぼけてしまった。残りの三名は、るみな、メイ、人美だ。来年のカレンダー、美少女、美女十二名で飾りたいもんであります。商品化したら、注文殺到?

  
 2001/05/19  一条ゆかりさんの謎の治療法体験記前半部分


画像が前後してしまったが、一条ゆかりさんの謎の治療法体験記の前半部分を披露させて戴く。この体験記は十字式の依頼で描いたものではなく雑誌「ぶーけせれくしょん」に掲載したものである。この体験記で明記されているとおり、宗教臭は皆無なので、宗教大嫌いの人も安心できる。俺も体調を著しく崩した1980年代の後半から暫くご厄介になった。体調がよくなるとけろりと忘却するのは、「喉元すぎれば熱さを忘れる」そのものだ。湘南モノレールに乗ると、大船駅近くで十字式という掲示がビルの二階の窓に見える。ああ、まだあるんだ、とふと安心したりした。医師会の妨害を避けるために、十字式は最初のころ、治療者(宗癒師と十字式では呼んでいる)の八人体制を崩さないと明言していた。その後、十字式創始者の安久津医博が高齢で引退した後、現在では二十名を越す宗癒師が活動しているらしい。少数の宗癒師たちが日本全国に散らばった会場を走り回るのだから、これは大変な奉仕活動である。家庭は、奥さんは? と考えると、なまなかなことではないとわかる。本当にご苦労さまです。
  
 2001/05/18  一条ゆかりさん謎の十字式健康法体験記後半部分


十字式健康法にはかなりの誤解や偏見があるようなので、一条ゆかりさんのパンフレットの後半部分も紹介する。十字式健康法の最大の特徴は、背骨の歪みを気功(念力?)で一瞬にして矯正することとそれに伴う治療時間の驚くべき短縮の二つだ。文字通り瞬く間に治療は終わり、その間二、三分にすぎない。詳しくは一条ゆかりさんの報告を読んで欲しい。これ以上付け加えることは何もない。要にして簡潔、さすがは超一流の漫画家さんのレポートだ。宗癒師たちは熱心なキリスト教徒で人数はきわめて少ない。キリスト教に基づく博愛精神に富むという観点で、宗癒師希望者から選抜されるらしい。悪心ある人間に治療法を悪用されることを避けると創始者の阿久津医博は述べていた。人を生かすものは同時に人を殺すものでもあるのである。科学ってそういうもんだよなあ。


  
 2001/05/12  十字式健康法って何?


この春先に病んだ気管支炎、それ自体はなおった後も空咳が停まらなかった。絶えず唾液が気管支に流れ込んでいるような不快さだ。一ヶ月たってもいっかなおさまらない。同じ頃、息子の新が喘息を病み、困窮していると聞いて、はたと十字式健康法の記憶が戻った。メガビタでも効かないのは結石症やこの種の長引く咳だ。そして十字式健康法とは俺にとって「奥の手」なのである。さっそくインターネットで十字式健康法を検索して、東京に住む新に品川会場を教えてやった。彼は父親の俺と同じく結石持ちで、喘息のほうは母親のサッチャンのDNA持ちなのだ。結石は痛むし、喘息は苦しいという二重苦の新は藁にも縋るという気分で連休明けの品川会場へ。嘘のように二つの症状が軽快し、彼の職場では十字式フィーバー、魔法の療法と騒がれているそうだ。そこで俺もサッチャンを連れて近くの会場へ向かった。サッチャンも俺も当日のうちに咳が止んだ。怪しい宗教がかりの治療法だとだれしも思うことは一緒。そこで会場で手に入れたパンフレットを紹介する。一条ゆかりさんとは十数年前に一度お目にかかったことがある。アグレッシブな印象の美貌の少女漫画家さんであった。そのパンフレットはあっと驚く後半を伏せて前半分だけ。興味があれば近くの会場に出向けば、パンフレットを貰えるぞ。俺と同じ空咳を十数年も身に染みついた癖にしている娘の少女漫画家平井摩利にこのパンフレットを与えてやろうと思っている。
  

全293件。5件ずつ表示。

INDEX表示ウルフガイ・ドットコム
[ 38/59 ]

This CGI Script is upboard v2.0