2007/05/18
大恩人からの贈り物
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私の大恩人が今、病床にある。肺癌という病名である。しかし、ご本人はわりかし暢気で、こうなればまな板の上の鯉だといっている。とんでもないことである。日本の癌治療は放射線、手術、抗癌剤という三点セットで、どれも致死性だ。生命力を根こそぎにしてしまうのだから、癌医にまかせておけば、彼岸の彼方へ送りつけてくださる。 大恩人はそれを十分心得た上で、まな板の上の鯉などと気楽なことをおっしゃっているのである。 その証拠に、病床からご覧のような新刊書を送ってくださった。三五館という出版社から最近上梓されている「ハナビラタケの可能性」という本である。 皆さんもご存知の通り、私平井和正は二十年もメガビタの権化になっているのであるが、もし癌を宣告されても絶対に癌医の厄介にだけはなるまいぞ、と強い決心をぶっ固めている。 その強固な決心の持ち主の平井和正が、この本に目を通したところ、なにやらほんのりといい気分になっているのである。癌の脅威に晒されている方があれば、この本を是非お読みいただきたい。 この世もまだまだ捨てたものではない、という気分にきっとなるはずだ。
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