2001/04/28
印刷版で本造りを試してみた
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せっせと励んだ本造り 電子ブックも現状のままではどうにもならない。デスクの上のでかいモニターの前に縛りつけようとするのが、そもそも無理があるのだ。どんどん視力が低下する、電磁波のために頭痛持ちになる。高価な液晶モニターに換えれば頭痛と視力低下は低減される。年々歳々液晶モニターは安くなるが、それにしたってデスクの前に鎮座したまま縛り付けられることには変わりない。 俺の持論だが、本は寝転がって読むものだ。本というインターフェイスは本当によく出来ている。寝床の中、トイレの中、風呂の中まで持ち込むことが出来る。ノートパソコンを使っても風呂の中は無理だ。要するに、持ち運び自由、折り畳み自由の電子ペーパーによるリーダーが登場するまでは忍の一字ということではないか。数年後には実用化にいたるだろうが、それまで待てんという向きもあるだろう。 そこで俺は印刷版というのを試してみた。日本の大抵の家庭には年賀状造りという国民的習慣から、高性能のカラープリンターが浸透してきた。価格低下ぶりも驚くほどのペースで進んでいる。こいつを使ってみない手はないということで、ご覧の画像になった。 コピー用紙は不向きである。カラーにすると裏写りが激しい。再生紙を使った安価な両面上質普通紙というのがエプソンから売られているのを発見、使用した。なかなか調子がよい。しかし、幻魔大戦DNA編は一冊あたり三十枚ほどある。コピー用紙だとなんとかホチキス10ミリ針が使えるが、厚手の両面上質普通紙は無理だ。その上のやや太い針の一回り大きいホチキスを使うしかなかった。そこまでやらずとも、輪ゴムを二つ折りにした中閉じ部分にかければ一応不自由はない。 この印刷版、不満はいろいろある。枚数を最低限にしたのでフォントが小さく読みづらいのだ。しかもカラーのイラストの画質は低く、二段あるスペースの一段分に押し込んであるので小さすぎて見栄えがしない。これでは売れなかろうと思わせる。しかし、試用する前に購入方法が煩わしくて、ギブアップしそうだ。 不満はいろいろあるが、やはり紙の本というインターフェイスは素敵だ。寝っ転がって読めるのが最高。自分の作品がこんなに面白いとはなあ。やっぱり本は寝て読みたい。
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