2000/11/27
三連発であります。七連発ぐらい行くかな。
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角川春樹さんが収監されるという報道が日本全国を駆けめぐった。コカインを使用したということだが、私には最初から違和感が存在した。春樹さんと私は霊的な体質が似ている。「神懸かり体質」なのである。私の場合は会議中に床にしゃがみこみ、何をなさっておられるのですかと問われて、今地震がくるので、それを抑えている、などと口外しないだけだ。大きなフォースの所有者は地震を抑制できる、というのは神懸かり体質者にとっては常識みたいなもんである。ところで、コカイン使用説で疑問符が頭上にいくつも浮揚したのは、神懸かり体質者は自前の脳内物質を生産できるので、コカインなど薬物は元来不要なのである。私はヤクには一切興味がないので、ビタミンCで間に合ってしまう。ビタミンCはバランスを取る作用があるらしい。β-エンドルフィンとかいうような脳内物質が暴れるのを抑制し、均衡を取ってくれる。 そんなわけで角川春樹コカイン常用者説には首肯できないものを昔から覚えていた。今回の収監騒動で、角川春樹事務所刊の「推定有罪」という本を取り寄せて読んだ。春樹さんの弁護士たちが書いた本である。推定有罪というのは、検察官も裁判官も、最初から角川春樹コカイン常用説という強い予断を持っていた、という意味だ。もはや裁判以前に有罪の宣告を下しているのである。そして有罪の証拠だけを集める。証拠がないと、証拠をでっちあげたりする。「真昼の暗黒」の誕生である。これは文字通り重大犯罪行為であり、コカインを一服やったというのが交通違反だったとすると、テロ行為で国家簒奪、というぐらいの巨大犯罪である。私の友人にはなぜか国家の犯罪行為で無実の罪に問われる連中がいるのだが、真昼の暗黒をでっちあがるのに十字軍的情熱を傾けたある気鋭検察官は、精神に逸脱が始まり、暴行事件など起こして休養中だそうである。丑寅の金神さまというおっかない神様は、世界を「ぐれんっ」とひっくり返し、上のものを下にしてしまうそうだが、裁判官や検察官という社会の上部にいる連中は一番底辺に行ってしまうようである。 このサイトの掲示板でも、角川春樹さんの収監が報道されると、潔く罪に服せなどという発言が目立った。それは最高裁の判決で有罪と決まれば、だれもがそう思うだろうが、私は違う。欧米では、判事という存在は社会的名士であり、多くの人々にその人となりを直接知られている。日本の場合は、裁判官は俗人と交わってはならないという恐ろしく偏狭な気質から生まれる暗黙の申し合わせがあり、独りよがりな孤高とやらを決め込んでいる。しかし、奇矯な世間知らずになってしまう裁判官がぞっとするほど多い。私は名門中大法科の出身で、司法試験がいかに若者をゆがめてしまうかある程度知っているのである。一般常識も何も持たない、コンピュータ頭脳のような融通が利かず想像力も持たない奇矯な人間を製造するにはもってこいの環境だ。今回、弁護士三倍増と報道されているが、大本の環境が変わらなければ、さしたる変化はあるまいと思っている。
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