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平井和正の「近況+」過去ログです。

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 2000/08/23  オークションが本決まりになりそう


オークション第五弾だっけ?
オークションが本格化してきた。今ホンジョーが企画を練っているので近々発表があるだろう。だいたいこのオークションは、「ポーリング博士のビタミンC健康法」の電子出版翻訳権を取るための費用捻出だから、そんなに沢山出品しなくてもよいのだそうだ。私の唯一のお宝といえば、「幻の漫画少年」ぐらいなものだ。小六から中二までの「漫画少年」が多少、残存していた。国会図書館にも四冊しかない希少的価値を持つそうで、寄贈しようかと来宅された高橋留美子さんにお目にかけたところ、反対された。国会図書館、他の数十冊の「漫画少年」おめおめと荒廃したパルプにしてしまったに違いない。昨年、ヨコジュン(横田順彌)氏が蔵書の古本のことで長年親しくした人に無茶な訴訟を起こされ、心身ともに苦境に陥っていたので、秘蔵の「漫画少年」を四冊ほど差し上げて慰めとした。今は訴訟も和解で終わり、ヨコジュン氏元気を回復している。そんなわけで今回のオークション、「漫画少年」は出品しない。
画像にアップしたのは、「虎は眠らない」の革装版である。並装版の函に貼られたステンドグラスの絵がない。印税代わりに一○部ほど作成して貰ったものの一部。
  
 2000/08/19  蘇る8マン(画像とマッチしないですね)


夏枯れです。昔からニッパチといって、二月と八月はさっぱりお客がこない受難の月です。(ビジネス世界では)書き込みもめっきり減りましたね。そこで近況の更新で頑張っているのはこの私。最新の近況は、なんといっても「メガビタミン・ショック」が走り出したこと。表紙を見ただけで、!!!!!!!!とエクスクラメーション・マースが八個も並ぶことになります。最新刊(六巻目)「コミックマスターJ」の表紙と口絵の仕事で数十時間寝てないという余湖裕輝センセイ、多忙で渋い顔ながら快く「メガビタミン・ショックのコミックを引き受けてくれました。もみ手で接待に精を出す平井和正氏と余湖裕輝センセイのツー・ショットをご覧ください。ついに完全に構想が固まって、素晴らしい出来映えはもはや目に見えるようです。三十代の8マン世代、健康に自信を失い始めた人々に送る畢生の快作「メガビタミン・ショック」にご期待あれ。
ちなみに画像は、余湖センセイのプレゼント、勝新の「座頭一フィギュア」組み立ては余湖センセイご自身。ひらりんがパンツ男勝新似のよしみであります。しかし、よく出来たフィギュアだ。手首に括りつけた風呂敷の中にはにぎり飯がちゃんと入っている)
  
 2000/08/17  オークション珍品


オークション・シリーズ、話に聞くと、スーパーウルトラデラックス級のレア8マンだそうである。初めて世に出た単行本の8マンだ。提供丸美屋食品と表紙に刷り込んである。なんちゅうことだ。しかし、表紙の8マンの美しさスマートさ、刮目級の素晴らしさである。なぜこんな単行本が出たのは見当がつかない。まだ週刊少年マガジンに連載中なのである。しかも講談社ではなく東邦図書出版社だ。こんな系列の子会社があったのだろうか? 初版部数は三千部ぐらいではなかったろうか。しかも奥付けには発行年月日がまったく記載されていない。しかも表紙をめくると、疾走する8マンの姿は鉛筆描きである。桑田さんのタッチであることは明らかだが、こんなん珍しい。しかも、念が入ったことに、天地が逆にひっ繰り返っていて、当時の私のサインが書き込まれている。今とは書体の違うサインだ。
この東邦図書出版社のシリーズは二巻まで出た。そこでストップがかかったと思われる。ともかく珍しづくめの「8マン」である。

  
 2000/08/16  オークション第二弾


「メガビタミン・ショック」のコミックパートの原稿を書き上げたので、久しぶりにオークション特集に戻る。急遽、コミックシナリオを書くことになったので、先週八月八日から夜を日についで書き続けた。まあ、こんなこともあろうかと下準備しておいてよかった。余湖裕輝君とのコンビは五年ぶりだ。彼の「コミックマスターJ」で、内田勝氏激賞のタッチ、久しぶりに触れたが、物凄く絵がうまくなり洗練されているのに驚嘆。本当です。マンガを久しぶりに読むと下手になっているほうが断然多いのだ。アシを使わずに描くので神経が隅々にゆき届いている。皆さんも是非読んでみてください。この数年来、ダントツのお勧めだ。
さて、今回のオークション出品、「虎はねむらない」の肉筆原稿の複製を革装にしたもの。大学時代の作品でノンエスエフ。肉筆なので、字体が完全に変化しているのがよくわかる。私は昔から、字体が時折、大きく変化するのである。
  
 2000/08/13  地下水脈の知られざる破壊力


しばらく前に、韓国の林応承神父をこの近況で紹介した。韓国随一の水脈探知の名人、林神父によれば、地下水脈の見えざる破壊力には大きなものがあるそうだ。人間の場合は寝所のベッドの下を地下水脈が通っていると、覿面に病気になるという。建物の場合は、人間よりも更に顕著にその破壊力が表れるといい、林神父からその見分け方を教えられた。この建物は電車の窓越しに撮影した。建物の壁に異様な亀裂状の変化が生じているのがわかる。建物の所有者が慌てて塗料を塗り替えてもすぐに同じ亀裂が生じてくる。地下水脈の破壊力は、人間の肉体と精神の両面に表れると聞かされた。ベッドの場合は同じ部屋でも水脈を避ければよいが、スペースがない場合はどうするか? ベッドのマットの下に薄い銅版を貼れとのことだった。それで地下水脈の力を遮蔽するバリヤーになるそうである。まあ、お金をかけたくなければ、ベッドを移動させたほうが手っとり早いですね。
  

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