2005/12/12
特別座談会「伏竜、雲をつかむ」
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東京へ出るのが堪らなくしんどくなってから二年以上たつ。小田原と東京は同じ程度の距離しかないが、小田原に出るのは平気である。なにか理由があると思うのだが、それが心理的なものか、生理的なものか判断に苦しむ。東京へ行くな、となにか引き止めるものがある、などというとオカルティックになるが、私としてはただ東京へ行きたくないと感じるだけだ。 その苦手な東京へどうしても出なければならなくなった。特別座談会もその理由の一つである。東京へ出ると、数日間、使い物にならなくなる、と今、これを書きながら気付いた。私はただ仕事に明け暮れすることだけを人生の目的にしているから、それを妨げることはすべて退ける、そんな生き方をいつしか自分の深層心理に叩き込んでいたのかもしれない。 こんなときはつい風水的理由などを考えたくなってしまうのだが、今この瞬間、振り子にお伺いをたてると、ノーという答えを私が期待したのにも関わらず、イエスとあっさり振り子が答えやがった。あ、ごめん、振り子さまに失礼なことを。 とにかく五年間のうちに、活きが悪くなったウルコムを仕立てなおすのは悪いことではない。惰性で流れやすいウルコム運営に喝!というわけである。今年は「どこでも読書」という携帯小説に打って出た。吉凶を占えば、もちろん吉である。他のデジタルデバイド組の作家たちがまごまごしている間に、新しい分野に切り込む快感! 電子出版はついに伏竜が雲を呼び天空へ駆け上るか?! 是非そうあって欲しいものである。 ウルコムの読者の皆さんに十五名集って戴き、電子出版への要望をこもごも語っていただいた。鋭い指摘やユーザー心理の微妙さなどを拝聴させて戴いて感謝しております。
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