2005/01/17
幕間のどうしようもないけだるさ
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なにか、正月がずるずると続いているようなけだるさだ。世界が正常化されていないという印象がある。去年、といっても半月ほど前のことに過ぎないが、大晦日、遅くまで幻魔大戦deepを書き続け、完了させてから、どうも様子がおかしいのだ。世の中が正常化されないままに、どこまでもずるずる夢感覚を引きずっていきそうな気がする。 とめどもなくdeepの手入れをしているせいかもしれない。作家の私にとっては、物語が進行している最中だけ、みずからの存在理由があるし、そのほかの雑事に追われているとき、生きている実感が損なわれる。エネルギー減少の法則により、異様な速さで時間が流れ始めるのである。 この画像は、三題噺ではないが、たまたま書斎に集まったものを、なんの秩序ももたせずに撮影したものである。8マンはボックスが完成して、疾走する8マンの雄姿が整ったものだし、古ぼけたマスコットシリーズの函は、四十年前のシロモノで、サッチャンが汚いから捨ててもいいか、と問い合わせてきたものだ。そしてアメージング・ストーリーズの一冊は、1950年刊行。私がおんとし十二歳の頃、お小遣いで買ったもの。 この表紙の「星団の侵入者」は、後に社会派作家として有名になるウィリアム・P・マッギヴァーンがパルプライター時代に書いたSF短編。しかも特に名を秘すが、日本の漫画界をひらいた超有名漫画家が盗作疑惑を撒いたという作品でもあるのだ。どうです、読んでみたくなったでしょう?
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