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平井和正の「近況+」過去ログです。

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 2004/07/28  インタヴューあります


例の[ライトノベル完全読本]、版元からまだ献本未着なので、アマゾンで取り寄せた本をお目にかけます。問題の書の作家さんも私の名前の上に見えます。まだ読んでおりません。ちらっとめくった頁の文章は、情念とは遠地点にありそうなので、私の[エスパーお蘭]とはなんの関係もない、ということで決着させました。そんなことより幻魔大戦deepを読みたい方々を優先させることにします。
題してリブリエ応援団、七月鏡一さんの声援を受けてe文庫向上委員会のほうでそのうちオープンしようと思っております。七月さんにお送りした秘密のプレゼント、団員に参加してくださった方にも差し上げるつもり。
そのうちパーティーなんかもやりましょう。


  
 2004/07/25  新千年紀8マン登場


DEEPを書いている。この物語の丈や三千子はもはや十七歳ではない。私の主人公は十七歳が多いのだが、それはこの年齢がもっとも神秘的であるからだ。十六歳はコドモであり、十八歳はすでにオトナになってしまう。だから、十七歳の主人公やヒロインだと私の筆には神秘の速度が乗り移る。信じられないような速さで文章が次々に伸びていきとどまることがない。
だが、今は本当に過去の栄光が嘘のようだ。足どり重い昔の幻魔大戦執筆時の言霊が戻ってきてしまった。まあ、愚痴はともかく、リブリエ・ファイル三弾目をお目にかける。この小説はまだほとんど人目に触れていない。七月鏡一さんにお願いして読んで戴いただけである。BLUE HIGHWAYSの直接的な続編というわけではないが、このBLUEシリーズは一種の象嵌構造を意図して書いている。∞BLUEとの連環もいずれ生じるという書き方であり、新千年紀8マンの全体像は数年後に出現するだろう。マシナリーという存在、ただいま大好評の攻殻機動隊のアニメに登場する電脳サイボーグとは一線を画するティストを持たせるつもりである。つまり1960年代の8マンとも異質なのだ。



  
 2004/07/17  リブリエでご挨拶


ご覧の通り、全20巻[ABDUCTION]の第一巻目の表紙である。元はフルカラーだが、モノクロになっても結構綺麗なのがうれしい。
実を言えば、これは平井アラタの試作サンプル・ファイルであり、[ABDUCTION]シリーズがそのまま収録されるわけではない。私としてはe文庫の全作品がリブリエで読める日が近からんことを夢見ている。
リブリエはとても軽くて本に匹敵する至極読みやすい読書専用端末である。もっと安くなればいいのに、といわずにはいられない。早くカラー化しないかなあ。私、平井和正は、十年前からその日を夢見て、イラストの全カラー化をめざしていたのである。正直いって、イラストの入らない本は不完全なシロモノだとおもってしまう。なにやらとても物足りないものである。イラストがない本のほうが高級だという社会通念は根底的に誤っている。そして私は絵のない本が嫌いだ。


  
 2004/07/12  ライトノベル


ライトノベル(light novel)というのが流行りだそうである。軽音楽、というのはあるが、私の世代の作家たちは軽小説というのは聞いたことがない、と口を揃えていっている。[ライトノベル完全読本]という本がこの七月に刊行される。南山宏こと旧友の森優がインタビューアをやる、というので、急遽、私も普段考えていることを述べてきた。折りも折り、[エスパーお蘭]という四十年前の旧作が突然話題になっているそうである。そんな古い作品をだれが読んでいるのかな、といいたくなる。読んでいないひとのほうが多数派ではないのか。そこで、急遽、掘り出し物として[エスパーお蘭]を塩サイトでご披露することにした。お楽しみに。私自身、内容がおぼろになっているため書架から引っ張りだして読んでみたところ、十分に楽しめた。面白いのである。作家みずから保証します。
  
 2004/07/07  早く花火を盛大に打ち上げたい


このサイト、めっきりダレてしまっている。リューアルもないし、当然のことかもしれないが、発表をまだ押さえているニュースはいろいろあるのだ。時期がこなければ、おおやけにできないのはジレったい。
この画像、21世紀はロボット時代であるから、ちょっとの間アトムももてはやされたし、(高田の馬場駅ではいまだにアトムのテーマだ)お古いところを掘り出してみた、という感じなのだが、平井和正の処女作品[レオノーラ]を採録したという点で私的には画期的だ。まさかあんな古い作品を読んでいる人がまだいたとは、ってな感じである。
だが、実は今私が手がけようとしているのが、[ブルー・ハイウェイ]でスタートした「BLUE」シリーズなのである。採録された「レオノーラ」を眺めているうちに、処女作とは作家のすべての萌芽を内包している、という普遍的な意見に頷けるものを見いだしてしまう。しばらくお待ちになれば、びっくりするような花火が夜空に打ち上げられるのをみなさん、ご覧になれると思うが、それまでに現在執筆中の「幻魔大戦deep」をアップし、「BLUE」シリーズに取りかかれればいいと願望している。


  

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